2016/11/10
こんにちは。
かみきり屋でございます。
かみきり職人のひとりごとではこのお仕事ならではのおはなし、
例えば、
僕たちの使う道具についてや、定番メニューからオプションメニューについてのあれこれ、
スタイリングについてのあれこれ、髪についての意外と多い勘違いあれこれ、
まったく関係のない話あれこれ(笑)
等々・・
ひとりごとを書いている「かみきり屋」独自のブログです。
あくまでもひとりごとですので内容に意を唱えたい方は静かにスルーしてくださいね~<m(__)m
前回の
髪のホームケアについてのひとりごと(シャンプー・トリートメントの巻)
からだいぶ間が空いてしまいましたね・・・
そして、盛岡にもとうとう初雪が・・( ゚Д゚)
寒いのヤダヤダ・・
という事で
髪のホームケアについてのひとりごと(乾かし方の巻)です!!
ところで髪の毛がダメージするにあたっての要因は大きく分けると2つあるのはご存知でしょうか??
まず一つ目は
サロンでされる方、セルフでされる方、各々いらっしゃるかと思いますが、
ヘアカラー又は、パーマ、縮毛矯正の施術の際に使用する薬液による
科学的なダメージ
もう一つは
日々の生活の中で髪の毛に与えてしまう
物理的なダメージ
大きく分けると髪の毛の痛みの原因はこの2つにわけられます。
そして、
今回の「乾かし方の巻」では
髪の毛に与える物理的なダメージにまつわるお話になります。
長い文章になると思いますがお付き合いの程よろしくお願い致します。
では、
夜または、朝にされる方もいらっしゃるかと思いますが
シャンプー、トリートメント後に髪の毛の水分をタオルで拭き取る際にどのように拭いていましたか??
●タオルで毛先又は、全体をゴシゴシ擦るように拭き取る。
●タオルでギュッギュッと水分を拭き取る、又は毛先はタオルで包みポンポンと叩くように水分を取る。
●ワイルドに拭かない・・・( ゚Д゚)(笑)
皆さん各々当てはまるものがあったかと思いますが、いきなりこのタオルで水分を拭き取る場面に物理的なダメージの要因が隠れているんです!
髪の毛は水分を含むと水を吸って膨らみます。
これを僕たち的には髪の毛の水膨潤と言います。
※他の言い方している人は優しくスルーしてね。
髪の毛が水膨潤をする事により
髪の毛の外側にある言わば体でいうと皮膚にあたるキューティクルがグワっと開きます。
キューティクルとは・・・
よくトリートメントのCMで髪の毛を拡大した時に髪の毛の表面にうろこの様に重なり合っているアレです。
キューティクルがグワっと開いている状態をわかりやすく想像すると
松ぼっくりを想像してください。
松ぼっくりは普段はヒダヒダを閉じていますが、種を飛ばした後の松ぼっくりはヒダヒダが開いています。
そうなんです!
髪の毛が濡れて水膨潤をすると、松ぼっくりが種を飛ばした後の様にキューティクルがグワっと開いている状態になるのです!
ここまでは何となく想像できているでしょうか~??(*_*;
そして話は戻りますが、
皆さんのタオルでの拭き方は・・・
●タオルで毛先又は、全体をゴシゴシ擦るように拭き取る。
●タオルでギュッギュッと水分を拭き取る、又は毛先はタオルで包みポンポンと叩くように水分を取る。
●ワイルドに拭かない・・・( ゚Д゚)(笑)
さて、先ほどの濡れて松ぼっくり状態になっている髪の毛をふまえてこれらを考えていきますと・・
一つ目の
●タオルで毛先又は、全体をゴシゴシ擦るように拭き取る。
をしちゃっているあなたーっ!!
「キューティクルをボロボロ剥がしちゃってますよ(:_;)」
ヘェ~。へェ~。ヘェ~。って何へェ~いただけたでしょうかね~(笑)
種を飛ばした後の松ぼっくりの様にキューティクルが開いた状態の髪の毛はとてもデリケートでもろい状態です。
そんな状態の髪の毛をタオルでゴシゴシ擦ってしまいますと、開いているキューティクルが乱雑に剥がれてしまいます。
(ショートスタイルでカラーもパーマもしていない男性の健康毛の方はあまり気にせず思う存分拭いてもそんなに支障はありませんので思いっきりやっちゃって下さい。)
キューティクルの役割は・・
●体で言うと皮膚の様な役割。髪の毛の外側を守っています。
●キューティクルがキレイに重なり合っている事で光を均等に反射する事によってキレイな光沢を生みツヤ感を出しています。
●キューティクルがキレイに重なり合っている事でツルツルした感触を生み出します。
●キューティクルがキレイに毛先まで均等に重なり合っている事で頭皮から分泌された自分の皮脂を根元から毛先まで運ぶための道になっています。自分の皮脂により本来は適度な保湿力とツヤも出すことができます。
ザックリとした説明ですがこんな感じです。
お気づきの方もいましたでしょうか?
髪の毛をキレイに見せるため要因のほとんどをこのキューティクルが担っているようなモノなのです!
なので、普段の日常のお手入れの中でキューティクルをいかに大事にできるかがポイントになります。
という事で、
髪の毛の水分を拭き取る際はキューティクルを剥がさないように優しく扱ってあげてくださいね~!
そして、僕のお勧めのタオルはこちら
↓↓
このタオルはすごくいいです!
綿のタオルとは違いマイクロファイバーでできており、綿のタオルと比べて5倍の吸収力を誇ります。
なので、ゴシゴシもポンポンをしなくてもただギューっと押し当てているだけで髪の毛の水分を吸い取っちゃう優れものです!
大人はもちろん、暴れてしっかり髪を拭かせてくれない小さな子供さんにもいいですよ~!
冬はしっかり拭き取らないと風邪の原因にもなりますからね。
という事で
乾かす前の髪の拭き取り方でした~。
ちょっと長くなりましたので今回はここまでにしておきます。
って、そしたら題名は髪の乾かし方の巻ではなく髪の拭き取り方の巻やんけー!っと突っ込みたくなるかと思いますが、パソコンに疲れてきちゃいましたので近々本当に乾かし方編を更新致します。
ただ・・・
髪を乾かす前にいかに髪の毛の水分を拭き取るかがその後のドライヤーを効率を良くする事に繋がりますので参考にしてみて頂けますと幸いです。
長々とお付き合い頂きましてありがとうございました<m(__)m>
近々、本当の乾かし方編をお楽しみに~。
著 かみきり屋
※胎毛筆(赤ちゃん筆)用のカット・筆の委託注文も承っております。
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